コレクション

太刀 銘 次忠 重要文化財

時代:鎌倉時代前期・備前国
サイズ:刃長79.0cm 反り2.6cm

 次忠は備中国(岡山県西部)で、鎌倉時代初期に活躍した古青江派の著名な鍛冶です。現存する次忠の作品のうち、国指定品はこの太刀のみで、他に四振しか現存せず、大変貴重です。それらの作品を見るに作風は、素朴の感じが強く、渋い風情を表すのが持ち味のようです。
 この太刀は裏側に切った銘や棟を厚く造るなど他の古青江派と共通する特色を備えています。完璧な保存状態と出来の良さから、次忠の作品中では第一等のもので、いかにも古雅で凛とした太刀姿が見事です。